図らずも

インナーチャイルド統合退行催眠療法は、前世療法のように過去生までさかのぼることは通常ではありません。

ところが、以前、練習のためのセミナーに参加したときに、図らずも相手の方が過去生までいってしまったことがありました。

その方は、目を閉じたときに私の光がまぶしかったので、これはいってしまうことになるかもと思った、と後でおっしゃっていました。

 

このように図らずも過去生に入ってしまうということが、催眠療法ではなくiハーモナイズセラピーの実際のカウンセリング中にも起こりました。

クライアントは普通に椅子に座って、問題の深い部分について私の質問に答えながら、あるいは私の話を聞いているうちにいつのまにかトランス状態に入ってしまったのでしょう。

トランス状態といっても、もちろん意識はしっかりとあります。

私たちは一日のうちに何度もトランス状態に入っているものです。

例えば、休憩時間のコーヒーブレイク。

仕事帰りに立ち寄ったスーパーのレジで順番を待っている間など。

そんな意識の凪の中で、その問題の原因となった過去生にポンと入ってしまったのです。

 

このクライアントは綺麗な女性なのですが、男性ホルモンの分泌が過剰なのか脱毛サロンに通っても、ムダ毛はまったく言うことをきいてくれません。

特にあごから首にかけての太い毛は、やはりホルモン異常です。

それから、他人の目が怖いとも訴えていました。

 

カウンセリング中に彼女が見て身体の感覚でも体験した過去生は、インドでした。

サリーを着た若い女性の自分が父親に売られることになり、なんとか逃げ切ろうとする場面です。

「人の目を避けるために変装したい。立派なあごひげがあれば女性であることを隠せるのに。女性に生まれたばっかりにこんなめに遭うなんて。」 と、泣きだしました。

彼女は、逃げる途中で命を落としてしまったそうです。

 

すべてが終わって、今のこの人生ではひげがなくても安全だということ、もう必要ないということを納得されました。

さらに、サリーを着た過去生の女性が、事情が様変わりした現代の様子に驚いていると同時にとても喜んでいるみたいで、いま自分の中で統合したみたいだとクライアントが教えてくれました。

また、その過去生の中で、現在の父親の姿を見つけたそうです。

「瞳」でわかったそうです。

関係性もわかったそうです。

 

私も驚きの連続でしたが、筋書きのない生の醍醐味。

治し方は、クライアント自身が深いところで一番よく知っているのだということを信頼して、全体を俯瞰することができる動じない自分でいるだけです。